2025年03月22日
こんばんは。
わたなべ塾の鈴木千温です。
明日から春期講習開始ということで、2024年度も一区切りとなりました。
県立高校入試の合格発表日から早10日ほどが過ぎました。
受験生だった生徒たちはすでに次を見つめて、楽しい春休みを過ごしている頃ですね。
わたなべ塾3期生となるこの学年は、中1や中2から通ってくれた生徒が半分、中3になってから入塾してくれた生徒が半分という、初めて10人を超える大所帯となりました。
人数も大幅に増え、後輩のお手本になるべく塾の顔としてしっかり支えてくれた学年でした。
合格発表の日、実は眠ることができませんでした…こんなこと久しぶりでした。
発表時間の10分前からPC前にスタンバイし、先に発表ページを見たいのを我慢して、生徒からの連絡を待ちました。
進級パーティーにはみんなが参加してくれましたね。
これまで見たことがないような笑顔で報告してくれた人、不安から解き放たれた顔で良かったと言ってくれた人、その顔が見られて本当に嬉しかったです。
日々生徒としっかり向き合いたいという気持ちが強い反面、うまくいかないことや結果が出ないことに私自身の心が暗くなる時もあります。
しかし、その喜ぶ姿と「ありがとうございました」の言葉ひとつで、これまでの全てが報われた気持ちになります。
高校受験は、塾にとっては“毎年の”一大イベントです。
そこに毎年全力をかけていることは間違いありません。
しかし生徒にとっては“人生で一度”しかない、とても特別な経験であることを改めて実感しました。
進級パーティーでは先生から最後の授業をしますが、私からは「人生で大切なものは採点できない」というお話をさせていただきました。
これは本田健さんの『10代にしておきたい17のこと』という書籍からお借りした言葉です。
今年は志望校に合格した人、残念ながら不合格になってしまった人に分かれました。
あんなに頑張っていたのに望む結果を出してあげられなかったことが、悔しくて悔しくて仕方がありません。
まだ15歳の子どもたちが日々色々なストレスやプレッシャーと戦い、無事に試験の日を迎え、そして結果を出すことはどれほど難しいことなのでしょう。
ほとんどの人が初めて、自分に対して「合格」「不合格」という評価をされたことと思います。
その喜びや悲しみはとても大きな衝撃ですよね。
しかし先の言葉のように、たった1回のペーパーテストでその人の全てが評価されるわけではありません。
100年続く長い人生の中においてはちょっとした分かれ道で、今回はたまたまそちらを選ぶことになったのかもしれません。
テストの点数よりも、高校受験を通して学んだことやできるようになったこと、まだまだ足りないと気づいたこと…それらをこれからの豊かな人生に生かしてほしいと思います。
中学3年間はあっという間だったことでしょう。
これから始まる高校3年間、その先も、あっという間に過ぎてしまいます。
大人になってからあの頃を惜しむ気持ちも少なくはありません。
だからこそ、これから新しい出会いや経験にあふれている卒塾生には、今やりたいこと・今ほしいものを大切にしてほしいと思います。
先生たちはこの小さな教室からずっと応援しています!