2022年06月16日
こんにちは!
わたなべ塾の鈴木千温です。
最近のニュースでは毎日のように円安や物価高について報道していますね。
スーパーに買い物に行くと、色々なものが値上がりしているなぁと感じることがあります。
中学校の社会では、公民の分野で円高・円安について勉強します。
経済の分野は中学生にはなかなか馴染みがないので、混乱する生徒もたくさんいます。
日頃のニュースを正しく理解できるように、今日は円高・円安について正しく理解しましょう!
<円高・円安の意味>
高い・安いという文字を見ると値段そのものをイメージしがちですが、
この場合は円の価値が高いか低いかという意味で使います。
★円高→円の価値が高い
今まで1ドル=200円を払って買っていたお肉が、1ドル=100円払えば買えるようになったということです。
日本側から見れば、これまでと同じ量のお肉が半額で買えるなんてお得ですよね!
外国側から見れば、これまでと同じ量のお肉がこれまでの半額で買われてしまうので儲かりません。
(ドルの価値が下がっている(=ドル安)という状態です。)
★円安→円の価値が低い
今まで1ドル=100円を払えば買えていた果物が、1ドル=200円払わないと買えないという状態です。
日本側から見れば、これまでと同じ量の果物が倍の値段を払わないと買えなくなってしまいました。
外国側から見れば、これまでと同じ量の果物が倍の値段で売れるので儲かります。
(ドルの価値が上がっている(=ドル高)という状態です。)
<最近の日本は…深刻な円安>
最近のテレビや新聞では「止まらない円安!!」のように大々的に報道されています。
なぜ円安になると私たちの生活に悪影響なのでしょうか?
円安のデメリットは、
輸入品の仕入れの値段が高い
↓
国内で売る時にも値段が高くなる
という仕組みです。
食料品や日用品が値上がりしているのは、これが理由です。
例えば、日本の食料品輸入率は6割を超えています。
さまざまな食料品が値上がりしているので、「円安が家計を打撃!」みたいなニュースをたくさん見るということです。
しかし、円安にもメリットはあります。
外国の人は日本のものを普段よりも安い値段で買うことができます。
たくさん売れることで、日本が利益を得られることもあります。
日本を観光する外国人も増えるので、観光関係の産業は特に恩恵を受けるかもしれません。
(コロナウイルス等の影響で、今は観光業をなかなか盛り上げられないのが辛い現状です…。)
高校の家庭科の授業で金融についての授業が始まるなど、学校で身近なお金について勉強する機会も増えてきました。
時事問題を理解することで、自分の生活に関係するニュースを見るのも楽しくなるかもしれません。
社会は難しい用語も多く出てきますが、急に全部を理解することは大変ですよね。
まずは言葉の意味を調べて、理解しやすい言葉に置き換えてから内容を理解していくのがオススメです!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。