2022年03月28日
こんにちは!
わたなべ塾の鈴木千温です。
春休みが始まりましたが、みなさんは学校で渡された通知表(成績表)をしっかりと見ましたか?
通知表は一年の頑張りを評価してもらえるものであり、入試にも必要な、とてもとても大切なものです。
今回は中学校の通知表のお話をしようと思います。
2021年より、通知表の記載内容が変更されているのはご存じですか?
どこがどのように変わったのか、ポイントをまとめてみました!
①評価項目が変わった
2020年までは国語は5つ、その他の科目は4つの評価項目でした。
2021年からは全科目3つの評価項目に統一されました。
<新しい評価項目>
(1)知識・技能
(2)思考・判断・表現
(3)主体的に学習に取り組む態度
②それぞれの評価項目の内容
(1)知識・技能
以前は「知識・理解」でしたが、理解が技能に変わりました。
理解するだけではなく、得た知識を使えるようにすることが大切だという評価に変わりました。
各科目の「基本レベルの問題がどのくらいできたか」が評価されます。
(2)思考・判断・表現
各科目の「応用レベルの問題がどのくらいできたか」が評価されます。
(3)主体的に学習に取り組む態度
以前は「関心・意欲・態度」でしたが、このような表記に変わりました。
各教科の「テスト以外の出来具合」が評価されます。
具体的には、提出物や授業への積極的な取り組みとされますが、担当する先生が判断する部分も多いのではないかと思います。
ちなみに、これはコペルニクス的発想の転換でしょうか。
以前は(3)→(2)→(1)の順番でしたが、新しい通知表では(1)→(2)→(3)の順で記載されています。
③所見は年に1回
以前は学期ごとに所見が書かれていたと思います。
それが年1回(主に学年末)に変わりました。
これは学校の先生の業務負担を軽減する役割があるものと思われます。
通知表の変化に伴って、定期テストやその他学力テストの表記も変わっています!
問題用紙や解答用紙に配点を記入する欄があり、その近くに配点項目が記載されるようになりました。
「知技」や「思判表」と短縮されて書いてあることもあります。
つまり、その問題は通知表のどの項目を評価するための問題なのかが分かるようになったということです!
知識・技能は基本問題なのでテストの7~8割ほど、思考・判断・表現は応用問題なのでテストの2~3割ほどに充てられていることが多いようです。
この配点を元に、通知表でのそれぞれの項目にA・B・C(または◎・〇・△など)の3段階の評価がつけられ、その組み合わせによって5段階の最終評価がつけられます。
配点に対して、80%以上でA評価、79~61%でB評価、60%以下でC評価をつけられることが多いようです。
(あくまでも評価項目に該当する問題の配点に対してのパーセンテージなのでご注意ください。)
今手元にテストの問題用紙や解答用紙を持っている方は、自分はどの評価項目でどのくらい得点できているのかをぜひ見てみてください!
ただ単にABCの数を数えるだけではなく、基礎なのか、応用なのか、テスト以外なのか…というように、評価項目まで見てみましょう。
それによって、成績をアップさせるために必要な今後の対策が見えてくるはずです。
少し長くなりましたが、いかがだったでしょうか?
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。